さくらの旬の味覚発見!
山形のいちご
冬のいちごは甘みたっぷりの自信作!
 いよいよ冬本番の山形県、寒い毎日が続いています。みなさん、風邪なんか引かないように気をつけましょうね。さて、こんな寒い山形の冬に、何と春の果物いちごの出荷時期を迎えている農園が、神町にあるという情報を入手しました。
 実はさくらにとっていちごは、風邪の時やクリスマスや誕生日といった特別な日にしかお目にかかれない、とってもスペシャル、かつ気になる存在…(さくらはとっても庶民的)。そこで今回は、「神町いちご倶楽部」を訪ねました。
いちご生産者

「神町いちご倶楽部」の皆さん。左から平山道夫さん、会長の森谷栄助さん、鈴木拓矢さん、塩野義博さん。
 りんご、ラ・フランス、さくらんぼ、桃と果樹王国山形が全国に誇る果物はいっぱいありますよね。そして、ここ山形で最近じわじわと人気を高めてきているのが、なんと「いちご」なんです。実はさくらも今回初めて知り、びっくり。
 神町で果樹を栽培している森谷さん、塩野さん、平山さん、鈴木さんの4人がいちご栽培に取り組みはじめたのは7年前。果樹の収穫を終えた秋から冬期間にかけて、安定した収入を得るために何かできないかと考え、思いついたのがいちごの栽培でした。でも山形は、いちご栽培に適した気候とは決して言えません。県内では冬のいちご栽培の前例もほとんどなく、情報も少ないため、他県まで出かけては栽培方法の研究を重ねる日々が続きました。周囲ではちゃんといちごが栽培できるか疑問視する声が多かったそうです。しかし、4人の熱いチャレンジは続きました。
 何もかもがゼロからのスタート。品種は?栽培方法は?販売ルートは?その前に、売り物になるようないちごが本当に作れるだろうか?そんな不安な事だらけのいちご栽培に賭けた理由…、それは「未知なるチャレンジ」でした。
 そしてこの4人の若手農業者で結成した「神町いちご倶楽部」から、ついに独自のブランド「いちご姫」を産み出したのです。
*栽培方法*
 いちごが育てられているハウスの中は、真冬でもポカポカ。特にこの日は天気が良く、暖かい日射しと目の前に広がるいちごに囲まれて、まるでここだけ春が訪れたよう!「神町いちご倶楽部」の栽培方法は、長崎県で開発された「高設栽培システム」。従来の栽培ではハウスの地面に直接植えますが、ベンチを高く設置するこのシステムで、立ち姿勢で作業ができて身体にもやさしく、より高品質な生産を実現しています。しゃがんだりかがんだりの作業は高齢化がすすんでいる農家の方にとっては辛い作業。もちろん若い人たちにもなかなか好まれませんでした。そんな中で「高設栽培システム」により、ようやく少しずつ若手のいちご生産者が現れてきたのだそうです。このシステムは、鋼管パイプと発砲スチロール製容器の耐久性に優れた構造です。培養土は排水・保水性が良いように、鹿沼土を主体とし、ピートモスや堆肥等がはいっています。ベンチ内には温水パイプが設置され、培地温度を確保することで低温時期の根の活性を高めることができる画期的なシステムです。
 広々としたハウスの中には、いつもミツバチやマルハナバチが飛び回っています。コストは多少高くても、この小さい蜂たちによって花粉が交配されなければいい実にはなりません。
 いちごの栽培は、1年間を通して行われます。3月頃から苗づくりをスタートし、8月の上旬まで植えたい本数を揃えます。「神町いちご倶楽部」では、毎年6万本の苗を夜冷庫に入れ、日照時間と温度の調節をします。こうして寒さを感じさせる事により、12月に収穫できるいちごが育つのだそうです。
 
天童市山口・新関正人さん
蜂さんたちも頑張ってます!
ふじと共に王林も今が旬。
花の真ん中の部分がいちごの実になって、周りのみどりの部分は「へた」になるんだそうです。知ってた??
*栽培の特徴*
 いちごは、日照が少なかったり寒いと、奇形果になったり病気になりやすかったりと、苦労が絶えません。でもパック詰めの作業が行われている部屋には、キラキラした大粒のいちご姫たちが沢山並べられていました!日照の悪さを逆手にとり、ゆっくりゆっくり育てます。そして熟せば熟すほど、おいしい、甘い果実が採れるとの事。部屋中がいちごの香りにつつまれて、そばにいるだけでちょっぴり幸せな気分になってしまいました。

 今までの苦労と努力の甲斐あって、収穫も売り上げも順調に伸びてきているそうです。これからは仲間を増やし、他県にも売り込んでいきたいとの意気込みを語られる4人。実は東京のレストランでも、輸送面さえクリアできればすぐにでも欲しいと問い合わせがきているとの事!
 すでに「いちご姫」は、山形市相生町のケーキショップ、「むらいや」さんで大活躍中です。ここでは「バクオンイチゴ」という愛称で呼ばれ、お客様にも大人気のいちごケーキです。ぜひ皆さんも食べてみてくださいね。

 森谷さん、塩野さん、平山さん、鈴木さん、4人の努力の結晶、「いちご姫」。山形を代表する果物にいちごが加わるのも、もうすぐかもしれませんね!(^-^)
  花芽を見分ける新関さん。
採れたてのいちごが丁寧に詰められ、出荷されます。
おいし〜。
大粒でおいしそう!!!

甘くて歯ごたえがあってとってもおいしいです!!
ファーマーズマーケット トマト(中山店)

 中山町、国道112号線沿いの「ファーマーズマーケット・トマト」さん。地元でとれた新鮮な野菜や果物、その他色々な食材を販売しています。いちご栽培農家がとても少ない中、神町いちご倶楽部はとても貴重な存在。「地元のいちご」と、お客様の認知も高まり、今では指名して買われるお客様も!というのも、ここで売られている商品のほとんどには生産者の名前と産地が表示されていて、一度食べておいしかったものは、ラベルを見て同じ生産者のものをまた食べられるのです。
 朝とれたばかりのものが朝のうちにお店に並べられ、ほとんどがその日のうちに買われていくので、新鮮さは太鼓判!地元の方々が安心して食べられる、お客様と農家さんとのコミュニケーションを大事にした、まさに地産地消のお店です。取材後、さくらもしっかりお買い物してきましたよ。

 
センターを案内してくださった松田さんからりんごを頂いてご機嫌のさくらでした。

トマトの大澤さんにお店を案内していただきました。