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ホーム > 旬の農作物なう!:ラ・フランス
2023.06.07掲載
山形県は、全国の西洋なし収穫量の約7割を占める、日本一の西洋なし産地です。様々な品種がある西洋なしの中でも、「ラ・フランス」は、とろけるような肉質と芳醇な香りが特長の人気の品種です。
4月下旬に、上山市楢下で「ラ・フランス」を栽培する、まんまる果樹園・齋藤千里さんの畑を訪ねました。齋藤さんは、西洋なしの他、さくらんぼやもも、すももなど、様々な果樹の栽培を行っています。
今回は、大玉の「ラ・フランス」を生産するために重要な「摘花」作業について取材しました。
@ 齋藤さんの「ラ・フランス」畑です。広さは90a。「平棚仕立て」という栽培方法を行っています。平棚に枝を誘引することで、1つひとつの果実に太陽の光がたっぷり当たるような仕立て方です。
A これが「ラ・フランス」の花です。1か所に6〜7つの花が咲きます。養分を十分に行き渡らせるため、花を1つにしていく「一輪摘花」という作業をしていきます。
B 作業中の齋藤さんです。1つひとつの花の大きさや、果実が大きくなったときに棚にぶつからないかどうか見極めながら、残す花を選んでいます。
C 手作業で、どんどん花を1つにしていきます。
D 「一輪摘花」が終わった後の様子です。この花が果実になり、おいしい「ラ・フランス」になっていきます。
摘花が終わり実ってくると、「ラ・フランス」らしい果実が見えてきます。次回は、「摘果」作業について取材する予定です。
2023.07.24掲載
7月中旬に、「摘果」と「新梢管理」の様子を取材しました。
@ 枝や葉が生い茂り、一面緑色になりました。
A 「ラ・フランス」らしい果実がたくさん見えてきました。ここからさらに果実を間引いていき、残った果実に養分を集中させるための「摘果」作業をしていきます。
B 果実の大きさや形を見ながら、良い果実を残していきます。
齋藤さんは、7月上旬までさくらんぼの収穫・出荷作業をした後、休みなく「ラ・フランス」の摘果作業に取り掛かっています。
C 枝にぶつかって傷が付いてしまった果実です。このように、枝や棚線にぶつかっている果実は傷が付いてしまうため、果実の位置もよく見ながら取り除いていきます。
D この日は、齋藤さんのお母さんも一緒に作業をしていました。日当たりや薬剤のかかりを良くするために、徒長している枝を取り除く「新梢管理」も同時に進めています。
E 摘果が終わった「ラ・フランス」は、さらにどんどん大きくなっていきます。10月上中旬頃の収穫が楽しみです。
次回は、いよいよ「収穫」についてお伝えします!
2023.10.20掲載
10月中旬の秋晴れの日に、「収穫」と「選果」の様子を取材しました。
@ いよいよ収穫です!
棚いっぱいに「ラ・フランス」の果実が実りました。収穫用のコンテナもたくさん積み上がり、準備万端です。
A この日は、齋藤さん含め7名で収穫をしていました。お手伝いに来ている皆さんと声を掛け合いながら、テキパキと収穫作業が進んでいます。
B 収穫中の齋藤さんです。慣れた手つきで、収穫した「ラ・フランス」をどんどんコンテナに入れていきます。
脚立を使わずに作業を進められるのが、「平棚仕立て」のメリットです。
C 収穫した果実を作業小屋に運び、選果作業をしていきます。
D 選果チームの皆さんです。重量選果機という機械を使って、収穫した果実を重さごとに分けていきます。
E 重さごとに選別された果実を、コンテナに入れていきます。このとき、果実に病害虫などの障害がないか一瞬で見抜き、素早くコンテナに果実を並べていきます。
F 選別された「ラ・フランス」の入ったコンテナが、どんどん積み上がっていきます。齋藤さんが1シーズンに収穫する「ラ・フランス」は、3,000コンテナにもなるそうです。
こうした収穫・選果作業を、お手伝いの皆さんと1週間ほどかけて行います。
G 「ラ・フランス」の果実でいっぱいになったコンテナを冷蔵庫に入れ、「予冷」を行います。予冷することで、果実の熟度が揃い、食味も良くなります。
1〜2週間ほど予冷した後に冷蔵庫から出し、追熟させることで、美味しい「ラ・フランス」を味わうことができます。
冷蔵庫から出てくるのが待ち遠しいですね!
次回は最終回!「出荷」についてお伝えします!