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尾花沢すいか:定植作業

2019.05.16掲載

北村山地区で栽培される「尾花沢すいか」は全国的なブランドとして知られており、7月、8月の出荷量は日本一です。手間暇を惜しまず、高い技術力と愛情を注がれて育った「尾花沢すいか」は、味も格別です。今回は「尾花沢すいか」の定植から収穫までを追っていきます。

4月23日、すいかの苗を畑に植える“定植作業”をしている沼澤克己さんのすいか畑に伺いました。沼澤さん一家では、3haの「尾花沢すいか」を栽培しています。今回は定植作業について紹介します。


@ 定植前までにビニールトンネルを張り、地面を温めておきます。雪が多い北村山地区では地面を温めて、すいかの苗が順調に育つように準備をすることが大切です。

A すいかの苗を定植する沼澤さん。1株ずつ温度や土の湿り気も確認しながら、丁寧に植えていきます。

B 定植直後のすいかです。今は小さな苗ですが、これからつるが伸び、7月下旬には大きなすいかが実ります。

C 定植から1週間ほど、外の環境に慣れるまで紙製のキャップをかぶせます。根が地面に伸び始め、自力で水や栄養が吸えるようになるまで大切に見守ります。

次回は、交配・摘果の様子をお伝えします。

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尾花沢すいか:交配・摘果

2019.07.10掲載

今回は「交配」と「摘果」についてお伝えします。


@ 交配時期のすいかです。定植からおよそ1か月半、すいかのつるはここまで伸びました。すいかのつるは1本1本並べられ、トンネルビニールはつるの先端にだけかけられています。
つるの先端にトンネルビニールをかける理由は2つあります。1つ目は温度管理です。25〜30℃に管理することで、良い花が咲き、すいかの果実も順調に大きくなります。2つ目は雨除けです。すいかの花はぬれると実をつけなくなるからです。

A トンネルの中での交配作業です。沼澤さんも温度管理に気を付けながら1花1花交配しています。およそ5日間、順番に咲いてくるすいかの雌花に雄花の花粉をつけていきます。

B 交配したすいかの花は、およそ1週間でソフトボールほどの大きさになります。沼澤さんの畑では1株に3個のすいかが成るように摘果で調整します。どの果実を残すのか、形や大きさ、位置などを総合的に判断して決めるそうです。

C 交配から2週間ほどたったすいかです。すいかの下にはフルーツマットが敷かれました。ここからおよそ1か月で収穫になります。すいかは実をつけると栄養を実に集中させるため茎や葉が弱ってきます。ここからが一番病気や虫に気をつける時期だそうです。

次回は収穫作業の様子をお伝えします。

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尾花沢すいか:収穫

2019.08.21掲載

今回は「収穫」についてお伝えします。


@ 定植からおよそ3か月、すいかが収穫時期になりました。沼澤さんの畑では1株に3個を成らせています。植えた時には小さな苗でしたが、現在は8kg前後のすいかに成長しています。

A すいかの収穫は、暑くなる前の早朝に行っています。沼澤さんが1個ずつすいかの状態、叩いた時の音を確認しながらすいかを株から切り離していきます。

B 株から切り離されたすいかは、傷や割れがないことを確認し、1個ずつ丁寧にトラックの荷台に積んでいきます。

C 収穫したすいかは選果場に運ばれ、重さや、品質がチェックされます。基準を満たしたすいかは箱詰めされた後、「尾花沢すいか」として全国に出荷されていきます。

D 今年も「尾花沢すいか」は糖度が高く、最高の出来です。是非ご賞味ください。

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