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ホーム > 旬の農作物なう!:尾花沢すいか part2

2026.05.26掲載
北村山地域で栽培される「尾花沢すいか」は、夏すいかの出荷量が日本一です。今回は「尾花沢すいか」の定植から収穫まで、そして若手のすいか生産者による栽培研究組織「尾楽田(おらだ)の会」の取組みについて取材していきます。
5月7日、株式会社沼澤農園の沼澤克宏さんのすいか畑に伺いました。沼澤農園では、約3.5haの畑で「尾花沢すいか」を栽培しています。また、沼澤さんは「尾楽田の会」の会長をされています。今回は、定植作業について紹介します。
@ 定植前にビニールトンネルを張っています。すいかが順調に育つよう、土壌を暖めておきます。
A 沼澤農園で育苗したすいかの苗です。自ら育苗する農家は少ないそうですが、沼澤農園では代々自ら育苗しています。
B 接ぎ木した苗です。高温にも強い台木を選定したとのこと。近年の高温下でも安定して良いすいかを収穫できるように、台木選定にも一苦労です。
C この日は6人での定植作業でした。沼澤農園では特にスピードを意識した作業をしており、作業者の特長を把握して適切に人員配置し、効率的に作業しています。
D 沼澤さんは、全体の工程管理をしつつ一緒に定植作業に入り、並べられたポットから苗を取り出し、丁寧に植えていました。
E 定植後のすいかです。ここに紙製のキャップをかぶせたり換気したりしながら苗を根付かせ、開花・交配までの栽培管理を行っていきます。
次回は、「交配作業」について取材する予定です。
2026.06.24掲載
今回は「うね間マルチ」と「交配」についてお伝えします。
@ すいかのうね間にマルチ張りを行いました。土壌由来の病害や、雑草を防ぐためです。うね間は約5メートルあり、これからツルが伸びていくためのスペースにもなります。8人で一気に作業を進めていました。
A マルチを張り終え着々と収穫に向けた準備が進んでいます。今後、ツルの誘因やトンネル移動、摘果、フルーツマット敷きなどの作業を行っていきます。
B この日は交配も行いました。左が雄花、右が雌花です。雌花の花びらの下の子房は小さくふっくらしており、今後徐々に大きくなって、立派なすいかになります。
C 交配作業です。雄花を摘み取り、雄しべの花粉を雌しべの柱頭に付け、交配を行います。一花一花、丁寧に根気のいる作業です。
大きく成長するのが待ちどおしいですね!
次回は、「尾楽田の会」の活動についてお伝えする予定です。
2026.08.06掲載
今回は「収穫」についてお伝えします。
@ いよいよ収穫作業です。この日は「祭りばやし777α」という品種の収穫です。沼澤農園では早朝の収穫が基本ですが、ピーク時には夕方にも収穫を行います。
A すいかを一個一個叩き、打音を確認しながら、収穫適期のすいかを見極めます。沼澤農園では熟練した3人が打音を確認し、つるを切っていきます。3人で行うことで、打音確認の精度を上げ、かつ効率的に作業が行えます。
B つるを切ったすいかを、運搬車に積み込みます。1回の運搬で約28玉、3人で効率的に運びます。
C 運搬車には、すいかの向きをそろえて、逆さに積み込みます。どうしてだと思いますか?
D 雌花の柱頭は硬く、他のすいかにぶつかると押しキズの原因になります。そのため、雌花が当たらないように逆さにして積み込みます。さらに、逆さにすることで、すいかに亀裂がないかも確認できます。トラックに移す際に雌花を切り落とします。
E 一玉一玉、丁寧に拭いてトラックに移します。1台に230玉ほどを、約1時間で積み込みます。ピーク時は夕方に1台分、朝に2台分を収穫し出荷します。
F 取材にご協力いただいた沼澤克宏さんです。沼澤農園自慢の尾花沢すいか、ぜひご賞味ください。
5月から7月まで、沼澤さんのすいかの定植から収穫までの様子を取材しました。沼澤農園では、作業者の特長を活かした適切な人員配置によりスピード感のある作業を強く意識しており、栽培面積が多くても適期作業が徹底されていました。その中でも、育苗管理を自ら行ったり収穫作業の細かなところまで注意を払ったり、美味しいすいかを出荷するために尽力されていることを強く感じました。
沼澤さん、お忙しい中、丁寧に取材へご協力いただきまして、本当にありがとうございました!
次回は、最終回として「尾楽田の会」の取り組みについてお伝えします。
2026.08.18掲載
今回は「尾楽田(おらだ)の会」の活動についてお伝えします。
「尾楽田の会」は、昭和61年に発足した若手のすいか生産者による栽培研究組織です。栽培研修会や他産地との交流、先進地視察などを実施し、互いに研鑽しています。沼澤克宏さんは今年から会長として会の活動をリードしています。
@ この日は台木新品種の試食会です。尾楽田の会のメンバーが集まり、皆さんで意見を出し合います。
A すいかを切り分け、それぞれ試食します。甘さやシャリ感など、台木の違いがおいしさにどのように影響しているか見極めます。
B 糖度も測定します。食味だけではなく、客観的なデータも併せて比較します。北村山農業技術普及課も調査に協力しています。
C 沼澤会長も試食します。自ら育苗している沼澤会長にとっても、台木の選定は重要です。
D 尾楽田の会の皆さんです。さらにおいしいすいかを栽培していくために有意義な試食会となりました。
「尾楽田の会」は、地域のすいかを盛り上げるために皆さん日々連携して活動しています。また、若手生産者の育成に重要な役割を果たしています。2014年には尾楽田の会の呼びかけにより「全国すいかヤングサミット」が初めて開催されました。昨年は尾花沢市で開催され全国各地から140名ほどが集まるサミットに成長しました。このように、県内だけに留まることなく、全国的なすいかの振興にも貢献しています。
「尾楽田の会」の皆さま、取材にご協力いただき大変ありがとうございました。皆さんの努力の結晶であるすいかを、ぜひご賞味ください。